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実直な取材は奏功する

雑誌や情報誌の取材記事において、制作者側(ライターや編集者)と取材対象者側(店舗)とが直接やり取りする作業には、アポ取り、取材/執筆、そして校正という3つがある。
どの作業も大切だが、取材記事の着手から出来上がりまでのトータルを効率的に進めるにはアポ取りが最も重要だと感じる。

アポ取りは相手にとってファーストコンタクトなので、最初は半信半疑で身構えられてしまい信用されるまでに時間がかかる。 気を遣う作業だが、その成果は後々の仕事に影響を及ぼすことになる。
アポ取りに特別なコツはない。とにかく、こちらから取材の主旨を実直に丁寧に説明し、相手の疑問点や心配事などに誠意を持って応えて理解してもらう。
相手の事情や都合もあるのでNGになる場合もあれば、案外すんなりとOKになる場合もある。 先方の責任者が不在でなかなか捕まらない、記事掲載の可否判断がすぐにできない、店主が外国人で取材主旨が理解され難いなどの要因もあり、OKに至るまでに苦労も伴う。

最終的に「こいつの言う事なら大丈夫だろう」というところまで、理解を得られると、その後のプロセスはスムーズに進みやすい。 このように理解が得られてから、取材や執筆を行うと電話取材/対面取材に関わらず割と親しい感じで取材に協力してくれて無駄な時間を費やさなくて済む。 さらに、校正もほぼOKとなり、トラブルはまず発生しない。

このように良好な関係を築くことができると、その後の仕事のアドバンテージにもなる。
上記のプロセスに沿って、ある美術館に内設しているカフェにアポ取り/取材したことがあった。
その後、同カフェを別媒体のグルメ情報誌に、さらにあるWebコンテンツ内のギャラリーカフェに掲載する機会があり、同カフェの担当者に取材を依頼したところ即OKとなり、取材/執筆、校正まで順調に進行することができた。